今回の本は、久しぶりに漫画の本です。
有名なので、知っている方も多いいと思います。わたしも連載中読んでいました。最近コ ミックスで読み直してみました。やはり、じつにすぐれた作品だと思いましたので、御紹 介します。
話を貫く爽やかな気配がとても好きです。絵もきれいで構図もすぐれています。分業して 作り上げている効果がよくでています。映画でも分業して優れた作品がいくつもできてい ます。漫画でもこのようなシステムでもっといい作品が出てきてほしいものです。昔は手 塚さんのように自分でなんでも創り出せる人物がいましたが、今ではそのような才能の持 ち主はもういないように見受けられます。このような方法で、作品の質を維持すべきでし ょう。
この作品の魅力はすさまじいもので、発表当時囲碁ファンの小学生が急増し、囲碁の裾野 が一気に拡がりました。昔は将棋の方が人気があったのですが、今ではそうでもなくなっ ています。将棋界の危機感は大きく、米長さんが建てなおそうとしているようです。その ころ将棋をテーマとする漫画もいくつかあったのですが、作品力の差でしょう。あるいは、 、囲碁を知らないほど楽しめる構成にした、作品構想の勝利でしょうか。
このように、あるものに関心を持たせるには、漫画やゲームや映画などは優れた媒体です。 しかし、そのような効果を十分いかしているものは、ほとんどないように思われます。も っと教材として採用すべきではないでしょうか。ロールプレインゲームの呪文を数学の定 理や物理の法則さらには英語構文にするだけでも、相当効果があることでしょう。なにし ろ大抵のゲームでは無意味な文字列を山ほど覚えているのですから。昔はマージャンを覚 えていれば、大人になっても接待などに使えて、遊びが無駄になりませんでした。しかし、 ゼビウス接待やドラクエ接待などと言う言葉は聞いたことがありません。おそらく現在の ゲームにどれだけ習熟しても、将来その技能を活かす機会はほとんどないのではないでし ょうか。ゲーム業界の方もつぎつぎと新しいものをつくるのではなく、大人になっても遊 べて、交流の手段として使えるような、息の長い作品をつくって欲しいものです。優れた クリエータを集めたら量子力学の真髄に辿りつけるような面白くてためになるゲームや漫 画をつくれるのではないでしょうか。(ちなみに歴史の入門用ゲームとしては、信長の野 望がお薦めです。これをやれば今年の大河ドラマもより楽しめることでしょう。)
では、また来月に。
関連リンク:http://yokutoku.y.ribbon.to/mm58.html
============================================================
このマガジンを登録/解約したい場合は、 http://yokutoku.y.ribbon.to/
でできます。
翼徳 email:f4s2016@gmail.com
============================================================
----------------------------------------------------------------------
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 を利用して
発行しています。http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000067241)
----------------------------------------------------------------------
==============================関連リンク==============================
ヒカルの碁関連作品
----------------------<その他>----------------------
信長の野望関連作品
ドラクエ関連作品
米長邦雄さん関連作品
ゼビウス関連作品
手塚治虫さん関連作品