メールマガジン　今月の本　1909号　Amazon Web Services徹底活用ガイド　

　今月の本　1909号　Amazon Web Services徹底活用ガイド　先行ユーザー20社の事例に学ぼう　

(今回はメルマガ発行後の誤字脱字の訂正や状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。)

今月ご紹介するのはAWSに関するものです。 AWSとはと思われる方がいらっしゃる方もおられるかもしれませんが、クラウドという言葉は大部分の方が聞かれていると思います。それも聞かれてない方にざっくり説明しますと現在インターネットや携帯サービスのほとんどは、ハードウエアの部分は専門の会社に任せて、ソフトだけつくってそれをその専門の会社に置いてサービスしてます。自分のとこにハードもソフトもないので雲の上ということでクラウドサービスといいます。そしてその一番大手がアマゾンでそのアマゾンがやっているクラウドサービスをつくるためのサービスがAWSです。（なぜアマゾンがそんなことやっているかというとそもそもアマゾンのネットショップ用に開発されたものを外販しているのです。このメルマガを始めるときに最初はいくつかの本のネットショップを比較して使ってましたが、アマゾンが圧倒的に高速に動き、おどろいてました。その高速動作の秘密がこのawsなのです。）

早い話がインターネットやモバイルでなにかつくろうとしたときに真っ先に検討されるサービスです。あまり報道されていませんが、今度国や自治体のサービスもクラウド化することが決まったようです。ですから日本国民全員がこの本を読んで理解する必要があります。問題点があったら国や自治体に指摘すべきです。

というのも、この本を読むまでは簡単にかんがえていたのですがなかなか落とし穴が多いシステムのようです。

この本のよいところは、こういうところに苦労したという実例がたくさんのっているところです。国や自治体以外でも、つくろうとしているもしくは使っている会社は再点検すべきでしょう。もちろん、きちんとお金を払えばサポートがつくので問題ないのかもしれませんが、解決するには意外に大変そうでした。（たとえば、大量にアクセスが集中するときにそれを振り分けるサービスというのがあって便利だなあと思っていたのですが、あまりに集中するスピードが急だとおいつかないそうです。その時期をあらかじめ教えてほしいという解決法でしたがそれでは DOS攻撃のような突然のアクセス集中には対処できないということになります。結局自分で振り分け機構を設計した方がよいのかなと読んで感じました。このようにノウハウが必要なものが多いようです。）

実際アマゾンではないかもしれませんが、大手での情報流出はあとをたちません。重箱のすみをつつくようにシステムをつくらないとなりません。私だったら全部自前で揃えた方が楽かもというレベルです。

ただ、もちろん、たまに落ちてもかまわないというちょっとつくってみるには非常に便利なサービスとなっています。そうやって仮につくったシステムをアマゾンのサポートなどにたのんで実用化する方がよいのかもしれません。 (その場合万が一問題が起きた場合はアマゾンなど実用化した会社に保証してほしいものですが.... 昔マイクロソフトが圧倒的に強かった時代にソフトメーカー有利な契約書があたりまえになってしまいました。たいてい、不具合があっても責任をおいませんということになっています。 [awsを調べていたらawsサービスで特許紛争に巻き込まれたらamazonが補償してくれるようです。こんな良心的なものは珍しいです。]しかし、一般の製造物には瑕疵担保責任がおわされます。どうして、まともに動かないかもしれませんというソフトを使って99.99%の製品保証をすることができるのでしょうか。これだけソフト会社が社会的インフラになってきたのですからちゃんと瑕疵担保責任をおうような契約に変えるべきです。今回の国や自治体が利用するというのは一つの契機としてちょうどいいですし、国民は契約書を調べてそうなっているかちゃんと確認すべきです。なにしろソフトメーカーより強い立場にたてる組織はそうないのですから。)

では、また来月に。

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