今月の本   1212号  朝日・東大谷口研究室共同調査 第46回総選挙
(今回はメルマガ発行後の状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。)


今回も。今日本人が読むべきものを挙げさせていただきます。

今回の立候補者の考え方がわかるホームページです。 (http://www.asahi.com/senkyo/sousenkyo46/asahitodai/)

まだ、投票がすんでいないならば ぜひ自分の選挙区の人の考え方をみてから投票されることをおすすめします。 非常にわかりやすいのでさほど時間がかからず 要点についてしることができますから おおいに参考になることでしょう。 (時間があれば各党の政策集を読むこともおすすめします。)

そして、投票が終わっても だれが当選するかわかりませんが、 当選した方の方の考え方が誤っているとおもったら こう考えるべきではないですかと 働きかけてください。 本来議員はそういう立場なのです。

政策集や今回のページをみて 感じるのは政党がシンクタンクを もっていない恐ろしさです。 急な選挙とはいえおかしな主張が各党に みられて本当に今後が心配です。 (財政出動すれば景気が回復するとほとんどの 議員が思っているようです。非効率な公的機関の財政が 大きくなったところで景気にはほとんど影響がありません。 むしろ民間から資金を吸収することになるので より実態経済をわるくします。実際現在空前の規模の 予算をくんでいるのに尖閣問題ひとつで 景気は下降してしまいました。財政出動はほとんど 効果はありません。小泉内閣では 支出を減らして成長したのです。 また、海外のものを買うと国の富が流出するというおかしな意見もみられますが、 経済はお金が回って始めて動くのです。特に今は変動相場制なので お金だけためていたらどんどん円高になってしまいます。 なにかをうって資金をえたらそれでなにかべつのものを買って始めて 経済はまわるのです。国内でまかないきれない太陽電池や燃料を 円高を利用して買えばあっというまにエネルギー危機もなくなります。 (再生エネルギーの生産量はすでにそこまで増えています。) そして円安となって輸出産業がさらに元気となって 景気もよくなるのです。一方でリストラをやめさせる策もないようですが、 リストラしても景気はよくならないということが ほとんどの方が理解していないようです。 会計だけみていれば賃金や人件費をカットすれば 会社が立ち直るようにみえますがそれは一部分だけ シミュレーションしているからです。昔は他の企業は好況なのでそういう近似も通用しましたが もしすべての企業が人件費をへらしたら 売上もその分へります。そうすると会計的にむしろ苦しくなることがわかるはずです。 人件費は売上と連動するとして計算しないので日本中が不況になって しまっているのです。そういう計算をさせるように税制を整えることこそが 景気回復の鍵です。 また、各党の目標の名目成長率が高すぎます。 2%になったら国債の利払いだけで数倍に膨れ上がり ますからもはや財政破綻してしまいます。 きちんと国の財政状況も含めてシミュレーションを してほしいものです。現在の低金利のうちに 返済することこそが重要なのです。そして日銀が緩和をやめれば ハイパーインフレにはならないとしていますが、 現在国債発行のほとんどを日銀が引き受けている状況なので やめたとたんに国債がはけなくなって財政危機となります。 ですからいまのうちに支出を減らしたほうがショックも少ないの ですが昔さかんに論議された市場化テストの言葉が どの党からも聞こえてきません。(私はかならず業務ごとに 二つ以上の官庁に権限をあたえ(にたような仕事の役所はいくつもすでにあります。) てどちらに予算をつけるかは 民間を含めた入札とその実行状況により判断するように するとあっというまに政策実行コストは半分以下となると 思います。) 一方で民主主義の基本である議会では 人権侵害としかおもわれない党議拘束をはずす ことに賛成する方がほとんどいないようです。 多数決で物事をきめられるという主張もみられますが、 旧田中派のように小さい集団の過半数を占めることで 多数決を何度も繰り返すと独裁ができてしまいます。 物事を多数決で決めるには一度できめるしかないのです。 ですから党議拘束などは本来はずすべきです。) 選挙に政党助成金を使うのは 禁止すべきですが、もっと政策立案能力を高められるように 議会の費用は増やすべきでしょう。 (これも大半の党の主張が真逆です。)

では、また来月に。

関連リンク:http://yokutoku.y.ribbon.to/mm141.html






             
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