今月の本   1210号 ルテラ・サーガ 三角 隼人 (著)
(今回はメルマガ発行後の状況の変化や説明を加えたい点について随時加筆しています。)




今回は。RPGのようなファンタジー物のノベルです。 獣人もいて魔法もつかえて神様まででてきます。

こういう設定はRPGではよくみかけられるのですが、 なかなかおもしろい物語には出会えませんでした。

やはりゲームマスターやコンピュータがかってに進める RPGでは壮大なものはつくりにくいですし、 伏線などもはりにくいですから、 作者がすべてを動かせるこういう小説の方が 壮大でおもしろい物語ができる可能性があるのです。

ただ、すべては作者の能力にかかってきます。 構成力演出力文章力のすべてに優れたよっぽど優秀な作者でないと なかなかおもしろい物語にはならないことでしょう。 なぜなら一からすべてを作りそれを描写する必要があるのです。 ですから私はドキュメンタリーよりもフィクションの方が そしてフィクションでも世界から作らねばならないファンタジーものの 作者の方が優秀だと思って読んでいます。

そして、この小説はまさに完璧で 導入部から一気にひきこまれました。 そして、政治物や戦略物の要素までもっており 私の大好物の作品でした。

ただ、まだ完結していないので 最終的に完璧なファンタジー小説となるかは まだわかりません。 源氏物語でさえ全体としてみると 構成がくずれています。 他にも多くの優秀な小説家が 伏線をはりまくったあげく かけなくなったり竜頭蛇尾になってしまった 作品をつくっています。 むしろ大長編で完璧に仕上げているものは 銀河英雄伝説だけといってもいいくらいです。

この作者の方にはぜひ銀河英雄伝説を超える傑作に 挑戦してほしいものです。(すでにグインサーガは超えていると 思います。)

この小説にはどんどん強い能力をもった登場人物?が登場して きます。当然それによる被害もとんでもないものになっています。

しかし、月を動かしたらきちんと津波がおきていることに関心しました。 (本来ドラゴンボールでは大惨事になっていたはずなのです。 もっとも科学がすすんでいるのでカプセルコーポレーション社が なんとかしたのかもしれませんが(重力や物体の大きさを自由に制御 できるブルマのお父さんはある意味あの物語世界の中で最強の存在です。) そういう描写が一瞬でもあれば よりリアリズムが増したことでしょう。)

前前回の本もそうでしたが小説家がきちんと想像力をはたらかして こういうことをするとこんなことになってしまうと いうことをきちんと示すことは将来を少しでも安全に暮らすことに 大切であるように思います。 すでに大魔法使いや竜神クラスの力を人類は手にいれて しまっています。しかしその危険性を想像する力を 我々一般人はもちろん 管理当事者さえもっていないことが福島の事故であきらかになりました。 恐ろしいことに経済界も自治体も規制庁も政治家も 福島の事故原因を調べることなしに 燃料保管するだけでも危険なのにさらに 再稼働させようとしているようにみえます。 まずは、福島第一の状況を調べるロボットや測定装置を 開発することや地下水を遮断する地下防水壁の建設 に全力を上げるべきでしょう。 そして、福島の事故の原因を調べた上で核燃料保管の 安全に全力を上げるべきです。 いまでも原子炉の上や横に無造作に保管されているのです。 東電のビデオからも明らかなように 東電や政府自身も事故原因をきちんと把握して判断しているわけでは ありません。実際いくつもでている事故報告書でも肝心の 事故原因はいくとうりもあってすべて推測です。 4号炉などはきれいにかたずけてしまいましたが、 きちんと科捜研などが現場検証して水素爆発かどうか 検証すべきです。本当に3号炉からながれてきたのかどうか 本当に燃料プールが原因ではないのか どのようなメカニズムで爆発ができたかは 全国の原子炉は保管施設にとって緊急に必要な情報のはずです。 (なにしろ保安上の理由として発表された写真に 修正がかけられていたことが発表されています。 とても当事者情報だけでは信用できません。) まずそういう事故情報をしらべて 全国の核関連施設にただちにその対策をするのが原子力関連や規制当局が ただちにやるべきことです。 そして、それが終わって50万年保管しても安全ということが確保できたところで、  (私は現状をみるかぎり即時廢炉以外に日本が生き残る道はないとおもいますが)、 それでも稼働するというのなら どういう規制をするとどんな可能か検討するというのが順番です。 それなのに上記のようになにもしないまま再稼働の基準がつくられはじめているうえに それができてもいないのに日立が海外の会社を買うというのはおかしなことです。 自国でさえ上記のように安全かどうかわからないのに 対策もせずに輸出するというのは信義的にも問題ですし、 リスクの面からみても経営判断が誤っています。 しかも核エネルギーは化石燃料より量が少ないので 数十年後にはどっちにしても動かせなくなるものです。 そんなものを輸出してあとでなにかあって日本や日立が恨まれる ことは国益を多いに損なう動きです。そんな斜陽産業の原子力産業に 国や日本の最大級の企業体が力をいれることこそ国難といわざるをえません。 むしろ会社業績がうまくいっていないという 中国の太陽電池会社を円高対策費で買うべきでしょう。 そうすると、円安になりますし、今後のびる中国市場 を手にいれられます。さらには無限に産出できる油田のような 太陽電池工場の資本をおさえることで レアアースのときのようないったん安値で売って 海外勢を駆逐したあと他国に要求をつきつけるような とんでもない行動を防ぐことができます。 (将来は太陽電池の輸出を止めることは 石油輸出を止めることと同じことになることでしょう。 実際最近の安値で海外企業が次々撤退している現状は レアアースのときと似ていて注意を払うべきです。)

何度も述べていますが、だれも責任をとらず 抜き打ちテストひとつしない日本のような国は 原子力のような強大な力を扱う能力はありません。 (東電のビデオからみて経営トップがまったく 原子炉事故に対する十分な知識がなく最終決定していることは あきらかです。当然原子炉をやりたいという企業には 年に何回か抜き打ちで事故対応の試験を行ってだめなら 免許を剥奪すべきでしょう。 官庁も同様で官庁に対してもそれこそ抜き打ちで 事故対応の訓練及び試験を行ってそれを公開して能力がないようなら その部署を原子力行政や規制業務からはずすべきです。 (もっともこれはすべての部門が本来行うべきことだったのです。 現場がわからず予算を配れば終わりという仕事のやり方なので 今回の復興予算も復興と関連性が薄い分野に数割もの予算が 流れてしまいました。現場がどのような状況にあるか抜き打ちで 試験して知識がない人をはずしていたらあんなことには ならなかったことでしょう。) 原子炉事故時の汚染予想図が公開されましたが、 なぜか今回の事故並だったらという状況でシミュレーションしたもの になっています。実際には格納容器が割れなかったのは 幸運としかいいようがありませんし、 5、6号炉まで爆発する可能性さえありました。 炉内のすべての核燃料が飛び散った場合もちゃんとシミュレーションして 自治体に避難計画の策定を義務ずけないと、今回以上の事故に なればなるほどさらに悲惨なことになることは目にみえています。 自治体の方々もだいたい今回のシミュレーションの 10倍の量が放出される場合もあるとして計画を策定しておくべきです。 つまりあの地図では汚染地域をとりあえず10倍に大きくしておけば いいと思います。実際福島の事故のときの最大被害の予測では 東京までふくまれていたと報道されていましたから大体あってます。 あと、風向きの方向はずれていたことが問題となっていましたが 確率の問題でそっちに吹く可能性が高いというだけですから 最大に汚染物質が跳ぶ方向を回転させてそこに含まれる 自治体は避難計画をたてるべきです。(あの図ではまるで 風向きに直角のところでは原子炉の近くでも避難しなくても いいといっているようなものです。) そして、まるで人が直ちに死ななければいいといった範囲にしか対策していませんが とんでもないことです。今後低線量被爆の被害がでてくることで100ミリシーベルトという基準が とんでもなく高いものだとわかるでしょうし、金銭的被害も膨大です。 今回程度の距離でも500kmくらいまでの 農地や肥料やえさや校庭や公園にはブルーシートをかけて 外出する人はマスクや眼鏡をするなどの行動計画も 自治体が準備すべきことです。(いまだチェルノブイリの影響がイタリアの きのこからでているのです。) こんなことはできないというのならそもそも原子炉を 狭い日本や地球上につくるべきではないのです。 さらには規制庁は事故対策に時間がかかるものは猶予をつけるとまで いいはじめました。しかもその理由は海外でそうやっているからという まったく論理的でないものです。地球を滅ぼす技術を扱っているという 謙虚さがまったくありません。海外のハリケーン対策の原発をそのまま 福島第一にもってきたので津波に弱かったという福島の教訓をまったく 無視しています。しかも何度ものべていますが、311の数日前の警告で 止めていたらあんなに被害は大きくならなかったのです。) そして、海外の方々も、 衛星や小惑星が落下する可能性があるときにどの国も止めなかった上に、 今回の福島の事故原因が判明しないのに原子炉を動かしていることから、 やはり原子力のような巨大なリスクがある技術を扱う能力はないのです。 結局人類には原子力を扱う能力はないということです。

では、また来月に。

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